2007.02.27 Tuesday
shabon songs
[音楽]
あら、気がついたらもう新しいアルバムが!という感じで安藤裕子さん、新しいアルバムでました。
曲リストは以下
1. 手を休めてガラス玉 2. 雨唄 3. TEXAS 4. シャボン ボウル 5. SUCRE HACACHA 6. よいこのクルマ 7. 絵になるお話 8. “I”novel. 9. 安全地帯 10. The Still Steel Down 11. Little Babe 12. 唄い前夜
TEXASはシングルカットされましたね。
PVが猛烈にかわいかったのです。ランニングにサスペンダー、だぼだぼのジーンズ。
年甲斐もなく、わたしも同じ格好でこの夏は過ごす日が多かったのですが、同じような格好で吉祥寺を歩いていたら知らん人に声をかけられました。あれはなんだったんだろう。
後姿だけ見ると若い人にみえるもんね・・・(遠い目)
| maita-k | 音楽 | 20:57 | comments(38) | trackbacks(1) |
2007.02.23 Friday
華氏451
[DVD]
華氏451オスカー・ウェルナー
フランソワ・トリュフォー
ジュリー・クリスティ
レイ・ブラッドベリ原作の映画。
監督は、フランソワ・トリュフォー。
おそらくマイケル・ムーア監督の映画『華氏911』のほうがみんな思い浮かべるんではないかな、とおもうのだけど、これは1960年代に作られた映画で、マイケル・ムーアの作品タイトルは明らかにこちらをもじっている。
華氏451というのは書物が自然発火する温度(摂氏233度)のことを表していて、この物語の世界では書物は危険思想をもたらすものとして一切排除されている。
だから、家の中にも書物なんて全然なくて、反対にもし持っていればFiremanがその名のとおり、書物を燃やしてしまうんである。
我々の世界ではFire manは消防士なんだけど、この世界では焚書官。
なんとも皮肉。
-----以下ネタバレですよ
この物語の主人公である焚書官のモンターグは一般市民が隠し持っている書物を焼き払う仕事に何の違和感も感じずに生きてきたけど、あることがきっかけで、その思想を大きくゆさぶられることになるのである。
国家から一方的に与えられる情報、それは明らかに操作されたもので真実は庶民の手の届かないところにある。
モンターグは人間本来の素直な欲望をかき立てられる。
それは「知りたい」ということ。
禁止された書物にはたくさんの世界が広がっていて、読書することの楽しさを知ってしまう。
| maita-k | DVD | 18:46 | - | - |
2007.02.22 Thursday
CATCH
[音楽]
小谷美紗子の曲は昔、「火の鳥」を聴いたことがあって、少しの間だけ聴いていたことがある。でも、彼女の歌は当時の私にはまだ強く響かなかった。
それから10数年。
なにをきっかけか忘れてしまったのだけど、偶然彼女の「Who」という曲を知った。
「CATCH」はその「Who」という曲が収録されているアルバム。
かつて愛する人がいた当時、聴いていた音楽は今聴いても当時のことを思い出す、という経験から決して幸せなことばかりじゃなかったけど、その日々の、そしてその人の美しさだけを覚えて生きていく
という気持ちを歌ったこの「Who」という曲は初めて聴いた私にとても響いた。
最初はメロディ。
そのあとから歌詞を知り、もっと惹かれた。
ただ君だけに 聴いてほしい 聴こえてほしい その為だけに
時代のはじっこで叫ぶ 本当に君を好きでした
行かないで 行かないでよ 記憶の向こうへ
知り過ぎず 美しさだけ 私は覚えている
当時の歌を聴くと思い出すというのはほんとにそうで。
それは恋愛に限らず、その曲を聴いていた当時のことを思い出す。
できれば辛いことは思い出さないで生きていきたいけど、胸にこみ上げてくる「何か」をこうやって歌にしてくれる人がいてくれたから、美しさだけを覚えて生きていくのも悪くないなと思えた。
| maita-k | 音楽 | 20:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.22 Thursday
「As If To Nothing」craig armstrong
[音楽]
As If To Nothingクレイグ・アームストロング
エバン・ダンド モグワイ
映画のサントラを手がけているアーティストCraig Armstrongのアルバム(おそらく2枚目)。
彼自身はBjorkやMassive Attackのアレンジも手がけたりしたことがあるそう。
アルバム全体に荘厳な雰囲気が流れ、まるで何かの映画のサウンドトラックのよう。
とっかかりやすいのがおそらく5曲目の「Finding Beauty」。
この曲は2003年ごろスバル・レガシーのCM曲として使われたことがあるので、聴いていると「お!」と思う方も少なくないはず。
車のCMは数多くあれど、この曲が使われたCMは非常に印象的だったからなのだ。
それ以外にも11曲目「Stay (Faraway, So Close!) (Featuring Bono)」はその名のとおりU2のBonoがVo.として参加しており、Bonoの声が伸びやかに曲と混じりあい、とても感動的なトラックとなっている。
また、6曲目の「Waltz (Featuring Antye Greie-Fuchs)」も女性Vo.が少し変わった感じでfeatされていて、印象深い。
女性は歌っているのではなく、ただ、何かを数えているような、または唱えているような、つまり単語だけをひたすら発声している。
それだけがバックに流れるCraigの曲と徐々に交じり合い、時には女性の声がメロディとなる。
Craigの曲は基本的にクラシック的な、サウンドトラック的な要素が強いが、クラシックに馴染みのない人でも比較的聴きやすいという特徴がある。
彼の1stも同じようなテイストなので、興味のある方は1stも聴かれることをお勧めする次第。
| maita-k | 音楽 | 10:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.22 Thursday
「green chord」 ACIDMAN
[音楽]
green chord(初回生産限定盤)ACIDMAN 大木伸夫
待望のACIDMANニューアルバム。
シングルカットされていたプリズムの夜を含む13曲。(内2曲インスト)
ACIDMANのよさはなんといってもVo.大木の声とスケール感の大きな歌詞だと思う。
なんかの冊子で読んだのか、聞いたのか忘れたけど、昔、大木さんの書く歌詞はスケール感がでかすぎるといわれたことがあるらしい。
でも、それがこういうひとりぼっちの静かな夜に聴くにはとても心に染みるのだった。
いや、染みるというか、変に「何でもわかってるよ」的な共感ソングと違って、もっと大きな視野で物を見ることで優しくなれるってことを教えてくれるような感じ。
前述した「プリズムの夜」は特にお気に入り。
明確なストーリー性やテーマは読み取れないが、全体に流れる空気感、叙情感は非常に魅力的で、特にサビへ行く前の大木のVoと演奏が静から動へ流れゆくさまがまるで小川から大きな流れに変わるようにドラマチックなのだ。
いらいら、ごちゃごちゃした日常とは違う別の世界へぐっと引き寄せて、そして抱きしめてくれるような安心感。
それがここにはある。
| maita-k | 音楽 | 10:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.22 Thursday
eksperimentoj
[音楽]
eksperimentojeksperimentoj
mixiのradioheadコミュにて紹介されていたCD。
ぱっと聴いてみると、洋楽に聴こえる。すべて歌詞が英語というのもあるし、発音が向こうっぽい。
というか、ボーカルがThom Yorkeに似てる!!!
歌い方といったほうが正しいのか・・・。
ほんとにradioheadの新作がでたのかと勘違いする人がでるのもわかる。
私は、iTMSでざっくり試聴したのだけど、なんだかもっとちゃんと聴きたい!とおもって、昨日買ってきてしまいました。
プレーヤーにかけて・・・(ってほんとはマシンにいれたんだけど)聴いてみたら、あららら。なんかやっぱりradioheadとは音が違う。
でも似てる。
やっぱボーカルが似てるっていうのが要素としては強いんだろうけど。
でもまー、普通にいい感じです。
ヘビロテになるかといわれれば微妙だけど、これを日本人の男性がやっているというのは非常に新しい感じがします。
ただ、あまりにも既存のアーティストを意識しすぎているような気がして、この人たちのオリジナリティってなんだろう?と思ってしまうのも事実。
1stアルバムなので、今後どういう展開をしていくのかが気になるところ。
ちなみに、バンド名はエクスペリメントイと読むそうです。
最後のJをイと発音するのかー!!!
| maita-k | 音楽 | 10:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.22 Thursday
「TERMINAL」salyu
[音楽]
TERMINALSalyu 小林武史 一青窈
salyuのニューアルバム。
映画「地下鉄(メトロ)にのって」の主題歌として使われたことで知った人も多いだろう。
彼女の魅力はなんといっても声。
そして彼女の持つ独特な無国籍感。
日本でもなく、特定の国でもない。
御伽噺のような・・・でも必ずしもハッピーエンドでは終わらない、やや物憂げな世界。
その中で唯一絶対的で力強いもの、それが彼女の声であり、彼女の存在。
プラットホームのPVは特に印象的で、地下鉄車内でさまざまな風貌の人間が入れ替わり彼女の前に現れ、それがモノクロームで描かれる。
結論がとくにでるわけでもない、でも、彼女の声とその圧倒的な存在感だけで充分あたしたちは安心し、癒されるのである。
「to U」で出会った方も、そうでない方も、まずは聴いていただきたい名曲です。
ちなみに、このアルバムには入ってないけど、「彗星」も名曲。
彼女の魅力をもっと感じたいならば、このアルバム以外にも聴いてみることをお奨めします。
| maita-k | 音楽 | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.22 Thursday
ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~
[音楽]
ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~テレビ主題歌 杉良太郎 山上路夫
同じ会社のスミさんから貸してもらったアルバム。
もともと時代劇(というかドラマ自体)をみないので、聴いてもおもしろくないかも・・・と最初心配だったのだけど、1曲目からもうそんな不安は一気に吹き飛んだ。
す、すばらしすぎる!!
特に、4曲目「だれかが風の中で/ 上條恒彦」でドーパミンが放出(はなてんと読まない)。
頭の中ではアニーのミュージカルでおなじみ上条恒彦が、大草原の中で熱唱している。
仕事中にこぶしを振り上げたくなるのを必死に抑えつつ、引き続き聴きこむ。
そして6曲目「すきま風/ 杉良太郎」。
はい、きたー。
杉さま!!いや、1曲目も杉さまなんだけど、1曲目の色男な杉さまがこの曲で色気の中にも哀愁を感じさせて、たまらない!!
そして中盤、怒涛の名曲群。
花のお江戸のすごい奴/ 若林豪
はみだし野郎の唄/ 目黒祐樹
江戸の黒豹/ 杉良太郎
有名かどうかは知らないのだけど、あたしの中では名曲決定です。
だってタイトルがすごいもん。
| maita-k | 音楽 | 10:09 | - | - |
2007.02.18 Sunday
朧の森に棲む鬼
[舞台]
この剣が俺の舌先と同じ速さで
動くのならば
舌の根が乾かぬうちは
この剣の血も乾く事はない
舌も手も全て血塗れ
それがこのライ様だ
今回の新感線の舞台は久しぶりに中島かずき新作。
染五郎が「阿修羅城の瞳」で新感線流歌舞伎、いわゆる「いのうえ歌舞伎」の方向性を決定的にしてから数年が経ち、今作ではあえてその原点ともなる「阿修羅」を越える作品にすべくかなり力の入った作品となった。
MbOPgkL242.jpg
この作品は日本の昔話「大江山の鬼退治」とシェークスピアの「リチャード三世」をベースとした完全悪の男を主人公にしている。
その主役を染五郎が演じているのだ。
今までのいのうえ歌舞伎で染五郎が演じるのは、人に慕われ、愛される圧倒的な善者であったが、今回の主人公ライはその舌先で人をことごとく勾引し、裏切る悪者である。
絶大な信頼を寄せてくれていた同じ村の幼なじみをも裏切り、着々と国の王の座へ近づき、邪魔となる人間を抹殺していく彼の形相は徐々に鬼と化し、朧の森に棲む「オボロ」という名の魔物から与えられた剣とその舌先から発せられる嘘で世界を血に染めていく。
以下ネタバレ
まず、貧しい身なりから始まるライはあまりぱっと冴えない口先だけの男だったのだが、嘘と魔の剣で徐々にのし上がり、将軍となったときの彼は本当に美しく、気品が感じられるのがすごい。
染五郎ってやっぱりこういう気品のある役がすごい似合う。
これをもし、染五郎以外の役者がやっているとどうしても血なまぐささが出てしまうと思うのだけど、染五郎がやるとその気高さが際立って、反対にその冷酷さで背筋が寒くなる感じさえするのだ。
| maita-k | 舞台 | 20:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.18 Sunday
BEST〜apple〜
[音楽]
97年に解散したバンド、ジガーズサンのベストアルバム。先に書いたレビュー、orangeの兄弟アルバムにあたる。
リストは
1. バランス 2. さらし者 3. ふらんす 4. 14才(’97年風) 5. あなたの味方(オチなし風) 6. 迷える子羊 7. 海へ行った 8. パズル 9. 光の扉 10. スイッチ 11. どうすればいいの 12. 流浪の民 13. Film 14. 世界の終わり
すべての曲を解説するのはあれなんでかいつまんで。
あなたの味方
この曲にはオチありとオチなしがあって、このアルバムにはオチなし版が収録されている。
私はオチありのほうがかわいらしくてすきなんだけどなぁ。
| maita-k | 音楽 | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.18 Sunday
BEST〜orange〜
[音楽]
90年代に活躍したバンドJIGGER'S SONのベストアルバム。と書いても多分だれもしらないだろうけど・・・。
彼らのバンド名は「自画自賛」をもじっているのだけど、その名に恥じないすてきな曲ばかり。
(1)缶ビール(2)海辺で暮らす君(3)告白(4)春(5)大丈夫(6)流星(7)何もしてあげない(8)雪(9)月(10)クロ(11)素敵な日々(12)紫の花(13)忘れないで(14)お宝〜大切な君だから
「缶ビール」は青春時代をともに過ごした恋人たちが最後の別れのときに飲んだビールのお話。
缶ビールの味と涙の味が混じってへんな味だね、もう会えないよ・・・と歌うヴォーカル坂本サトル(当時は坂本覚名義)の熱唱が胸に熱い。
「大丈夫」は私的にはスマッシュヒットしたと勝手に思っているのだけど世間的にはどうなんだろな。
どんなに風が冷たくても大丈夫 君の空は僕がみてる
君の願いはきっとかなうさ 大丈夫 君のために今できることは歌うことだけだよ
この曲は愛とか恋というものを越えてもっと大きな視野で「大丈夫」をキーワードに歌っているすてきな応援歌なので、元気がないときに聴くとよいかも。
「流星」
これは美メロ。最初からサビ。
しかも本当に流星という言葉とメロディが合致していてキラキラしてる。
坂本覚らしい元気&感動ソングです。
| maita-k | 音楽 | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
2007.02.05 Monday
それでもボクはやってない
[映画]
まず、痴漢という犯罪は海外ではないらしい。たしかに朝の同じ時間帯に乗車率200%って言うこと自体が海外にはない習慣なのだろうなと。
周防監督がNYで試写会をしたときもまず、痴漢という犯罪について説明をする必要があった。(ビデオポッドキャスティングでごらんいただけます。)
実際に、海外の人はこれをみて、日本人なら笑わないところで笑ったそうだ。
周防監督はそれに少なからずショックを受けた。
この日本の司法制度のおかしさ、矛盾を突いた映画をあえてつくった本人にもかかわらず、ショックを受けたそうだ。
なぜかというと、こんなおかしな司法制度のもとに成り立っている日本代表としてその場にいたからである。
日本人として恥ずかしいという思いに駆られたのだ。
海外から見ると、こんな茶番、ありえない、バカらしいと笑ってしまうことうけあいなのだけど、そんな海外から笑われるような司法制度によって我々日本人は人生を左右され、時には人生を失ってしまうことがある。
そんなバカらしいこと!と一笑に付すことのできないリアルな現実がここにはある。
主人公、金子徹平の視点は我々日本人ならすごく共感できる、そう、どこにでもいる日本人の視点と同じである。
え?どうしてボクが?
なんで、こんなことに?
大きな疑問符が頭の上に浮かびはするが、その答えは出ぬまま、彼は理不尽な取調べ、調書によって、裁かれてしまう。
きっとこれが別の国のことなら、少しは笑えるかもしれない。
だけど、これはまさに日本、我々の住む国の、そして自分にもいつ降りかかるかわからないものだと自覚したなら、さすがに笑えないのだ。
現にこの映画で笑ったのは、竹中直人のシーンだけだった。
あとはただただ、理不尽な恐ろしい日本の司法制度の現状に震えるだけだった。
こういう行為を許してしまう日本自体を問い詰めたいが、痴漢をする犯罪者、そしてそれを回避することのできない鉄道会社、企業、不当な方法で有罪にしてしまう警察、司法、すべてを問い詰めなければ撲滅など無理だ。
すべての人が泣き寝入りする世の中などあってはならないはずなのに。
映画の話に戻りますが、最後の言葉は印象的です。
灰色の裁判所の壁に映し出されるようにはっきりと、描かれるこの言葉に深く考えさせられるのでした。
あと、エンディングの曲も非常にこの映画にマッチしていて、印象的です。
この曲を聴くことで恐怖ややるせなさがやわらぐのです。
急ぐ必要がないのなら最後まで映画をみる(歌を聴く)ことをお勧めします。
| maita-k | 映画 | 20:43 | comments(1) | trackbacks(0) |