2006.12.04 Monday

乙一「失はれる物語」

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失はれる物語
乙一
4044253064

乙一の短編集。
この人の話は他にも読んだことがあるけど、そのどれもがちょっと怖くてどきどきして切なくて・・・。
他の誰にも似てなくて、この人だけが持つ世界。
そんな彼の持つ世界をそっと覗き見しているようなそんな気持ちでいつも読んでいる。
表題の失はれる物語も、絶望的な世界の端っこで静かに消えていく名もない人の物語だ。
こうなりたくないと思いながらも、もし自分がそうなったら・・・?と思わずにいられない。
「Calling You」は若干消化不良ではあったけど。
最後の「マリアの指」も見事にわたしの想像を裏切ってくれたよい作品だったと思う。
そのほかの作品も「そんなことあるわけない」と思いながらもそうだと断定しきれない物語ばかり。
そんなぎりぎりのラインで私たちを翻弄する乙一はこれからも私たちを引き寄せて止まないだろうなとなんとなくそう思う。

| maita-k | | 20:28 | comments(0) | trackbacks(0) |

2006.12.04 Monday

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
Solid State Society O.S.T

TVサントラ
Origa with Heartsdales
Ilaria Graziano
B000J3FF5S

泣いても笑ってもこれが最後の攻殻機動隊のサントラらしい。
菅野よう子の作曲能力のすごさをこれでもかと思い知らされた作品群なのだけど、最後まで気を抜けない。
このサントラはCS放送された後、DVD化されたSolid State Societyという作品のもの(らしい)ので、わたしはまだみてないのだけど、聴くだけで少しドーパミンがでる。
すでに解散してしまったHeartdalesとのコラボから始まる「player」は攻殻機動隊という作品のかっこよさを象徴するような曲だ。
攻殻機動隊はやっぱり映像と音楽から構成されたひとつのエンターテイメントだと思う。アニメとかアニメじゃないとかそういうくくりではなくて、ちゃんと映像と音楽が絶妙なコラボレーションによってひとつの作品を生み出したその好例。
これでおわりかと思うと残念。
菅野よう子の作る曲はバラエティに富んでいるけど、攻殻機動隊でつくる曲が一番好きなので。
サントラはあまりかわないし、買ってもあまり聴きこまないけど、攻殻機動隊だけは違ったなぁ。大事に聴きます。これからも。

| maita-k | 音楽 | 20:14 | comments(0) | trackbacks(0) |

2006.12.04 Monday

KASKADE「Love Mysterious」

Love Mysterious
Kaskade
B000HIVQGM

kengochiから教えてもらったアルバム。
全体的に、上質なテクノポップ。いい意味でわかりやすくとっつきやすい。
特に、2曲目がカイリーミノーグとかが歌ってもおかしくないかんじ。
3曲目はイントロが大人しめのchemical brothersっぽい。
kengochiもかいてるけど、女性ボーカルがこういう曲ではすごい映える。
ウィスパー系の声でいいかんじすなぁ。

あー、さりげにドライブとかにいいかもなぁ。
私は運転してませんけど、最近。

| maita-k | 音楽 | 19:58 | comments(0) | trackbacks(1) |