2005.08.13 Saturday
キレイ
松尾スズキの。
元から芝居を見るのは好きですが、やっぱ芝居は高いね。
コクーンだったら席によって値段が違うみたいだけど、大阪のシアターBRAVAは全席共通の金額なんだよね。
一番前でも、一番後ろでも同じ値段。
一番後ろというか、2階席の後ろのほうの席ってやっぱ見えにくいし、聴こえづらい。
あたしは今回結構2階席の後ろのほうだったんだけど、前の席の人たちは役者の言ってる内容に笑ったりするんだけど、聴こえないの。
何で笑ってるのかわからない。
こういう差がありながら同一料金で通そうとする理由がちょっとわからないなぁ。
天保12年のシェイクスピアを今度この劇場でやるけど、一律16800円ですよ。
すごくみたいけどさすがに芝居に16800円もかけられない・・・。
S席とかA席ってわかれていて、A席が8000円くらいならみにいくかもしれないけど、2階席の一番後ろで16800円だとへこむね。
そういう賭けが怖くて、チケットはいまんところとってません。
さて。
「キレイ」ですが、酒井若菜が急性胃腸炎で降板したので主役は鈴木蘭々でした。
でも、これはこれでいいとおもった。酒井若菜のケガレもみてみたかったけどね。
鈴木蘭々は舞台慣れしているというか歌がうまいなぁ・・・。声がすごくはっきりしていて通るから聴いていて気持ちいい。
それとは対照的に片桐はいりさんはちょっと声が通りにくいというか、耳に「タン!」と響いてこないので、せりふが聞きにくかった。
それ以外の役者さんは全般的によかったと思います。サダヲさんもかわいかったし。
もともとくんく目当てで見に行ったんで、くんくが出るシーンはくんくをがっしり見つめていたのですが、特に注目していなかった高岡早紀さんの髪形のかわいさときゃしゃな体つきに半ば釘付けになってしまいました。
やっぱ芸能人は違うやーね。もうめちゃんこ薄っぺらいのよ、からだが。きゃしゃでキレイ。
それに比べてあたしときたら・・・orz
物語の感想としては、長時間にもかかわらずなんとかうまいことまとまったなぁというかんじ。
結構突拍子も無いような話のようで、収拾がつかないような危機感さえ覚えさせるのだけど、最終的にはそれぞれの説明がなされるので、ケガレがどうしてケガレなのか、というようなことはわかるようになっている。
そこに超常現象やメルヘンやおとぎ話で無理やりねじふせられたりなんかしたら、それこそ怒ってしまうのだけど、そういうこともなかったのが反対によかったかな。
穢れてしまったからこそキレイというものの本質を知ることができる。
ケガレが穢れてしまった自分を認めていくことで、自己の美しさを取り戻していくということかなぁ、と終演後ぼんやりおもってみた。
追記:
ケガレ役の鈴木蘭々は今度、知念里奈の代役で日生劇場ミュージカル「ジキル&ハイド」の出演が決定したそうだ。
「キレイ」終わったらすぐに稽古だねぇ。(ジキル&ハイドは12月から公演)
というか立て続けに代役で出演ってそれだけの実力があるってことなんだろうね。
昔は不思議少女とかそんな感じのキャラで売ってたけど、ミュージカルや舞台で実力が認められて、息の長い女優になりそうな予感。
テレビにはあまり出てこなくなったけど、これからも頑張っていい舞台に出会ってください。