2005.03.16 Wednesday

君に読む物語

君に読む物語


とある男女の恋物語とかいてしまえばなーんてことはないのだけど、主人公たちが17歳から老齢になるまでの半生(というか人生)を叙情的に描き出している。

老人男性が同い年くらいの女性に物語を詠み聞かせるシーンから始まり、物語はその男性の読む物語そのものに移行していく。
彼が読む物語の主人公たちの恋愛が非常に甘酸っぱくそして切ない。
読み聞かせてもらっている女性はどんどんその物語に聞きいっていくのだけど、後半あたりでこの物語と読んでいる男性、詠み聞かせてもらっている女性の関係が徐々にわかってくる。
別にその時点で先が読めてしまってつまらない、という類のサスペンスでもないので、物語の筋が分かった上でも充分楽しめる。
浮ついた恋愛しか出来ない人には共感できないかもしれないけど、誰かひとりを心から愛することのできる人にとってみれば非常に共感できる作品。
今までこれほどまでに人を愛したり愛されたりしたことがないのでちょっとうらやましいなぁと思いながら。

| maita-k | 映画 | 13:51 | - | - |